こんにちは。 よくある質問3です。
「甘いものはなぜしみるのか?」
もうすぐホワイトデーですね。私の学生時代はバレンタインデーのお礼といれば、キャンデーといった、おかしだったと思うのですが、
最近は「三倍返し」?といった、困った風習となってしまっている気がします >< 。
マスコミのせいなのか?
さてバレンタインに限らず、甘いものが好きな人は多いと思います。
そんな人は経験あるかもしれません。甘いものを食べたときにズキッっとしみたことはありませんか?
前置きが長くなりましたが、その理由についてご説明させていただきます。
まず、そもそもなぜ歯がしみるか?
これは前回のブログ記事を参考にしてみてください。
歯の構造の一つである象牙質には、目には見えませんが「象牙細管」と呼ばれるストローのような管がたくさんあり、歯の神経がある「歯髄」まで通じています。
外からの刺激がその管を通して「歯髄」に伝わって痛みがでます。
では甘いものを食べるとしみる理由についてですが
象牙細管の中は液体で満たされている状態です。
甘いものを食べると唾液で砂糖水となりますが、その砂糖水が象牙細管に触れると
浸透圧の違いから、象牙細管内の液体が濃度の高い砂糖水の方に吸い出されます。
(浸透圧については中学の理科で習いましたね。)
この液体が移動するときの刺激でその周囲にある神経が痛みを出します。 これがしみている状態となります。
実は先日、患者さんから「甘いものはしみるのに、辛いものはしみにくいのはなんですか?」
というご質問をいただきました。
とっさに「甘いものは化学構造が単純なので象牙質の管のなかにしみやすいのです」と
答えましたが・・・
まるっきり間違えてしまいました。
後々考えると、糖分の化学式はけっこう複雑なので、化学構造が単純なハズはないと気がつき
調べさせていただきました。勉強になりました
この場を借りて訂正します。ごめんなさい。
byすまいる総合歯科 院長 渡辺政継 典型的な理系人間です。 松山市近郊エミフル