こんにちは。
すまいる歯科 渡辺です。
世間はAKB総選挙で盛り上がっていますが、この流行はいつまで続くのでしょうか?
もっとニュースにしなければならないことは他にあるような気がします。
ちなみになんやかんやと言いながら、私もAKBのよくテレビに出る人5-6人は名前を言えます。
一昨年は滞在先でマリコ様とすれ違いました。(挨拶をしたのですが、無視されました・・・)
当時はだれだか知らなかったので、モデルさんだなと思っていたのですが、 後日、滞在したホテルの一角で撮られたグラビアを見つけました。
今だったら、覗いていたかもしれません・・・
さて歯科界にも様々な流行があります。
例えばインプラント治療はテレビでもよく取り上げられ、皆様の話題に上ることもあるかもしれません。
それ以外にも治療方法、治療器具など様々なものが、その時代その時代に脚光を浴び、さらには発展したものもあれば、廃れたものもあります。
今日はそのうちの一つ「パーフェクトぺリオ」とよばれるものをご紹介いたします。
パーフェクト=完璧 ですね。
ぺリオ = 歯周病 と訳します。
直訳すると 完璧に歯周病?
聞いただけだとぞっとしますが、治療に用いる物なので
「完璧に歯周病を治す」
そのようなものです。
これは数年前にTVで大々的に取り上げられたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
どういった物かというと、 歯周病菌をあっという間にやっつける水です。
実際、ほとんどの細菌はこの水で死滅します。さらには
細菌はバイオフィルムというバリアで自身を守っているのですが、そのバイオフィルムを溶かすこともできるという触れ込みでした。
ですので、当時この水で
「うがいをするだけで歯周病が治る」?
といったふれこみでTVに取り上げられ、大ヒットしました。
では現在はというと、当時ほど話題にはなっておりません。
テレビはもちろん、歯科医院でも扱っているところは少数となってきています。
(この水の成分についてはそのうち、理系の人向けのページで解説します。)
ではなぜ廃れてしまったか? 私の勝手な見解ですが、
1.効果がいま一つ?
実際、パーフェクトぺリオを直接歯周病菌にかけると歯周病菌は死滅するのですが、
歯周病菌は歯周ポケットの奥深くに存在しているので、うがい程度ではそこまで水が浸透しなかった。
なかでも細菌のバリアであるバイオフィルムをふれこみ通り破壊できないようでした。
実際、私の医院でパーフェクトペリオの成分を含んだ水を、成分ごとに分けて作ることができるのですが、私自身で実験したところ、バイオフィルムは破壊していない気がします
2.薬事法の認可がおりていないので、販売に制約がある・・ らしいです。
厚生労働省はいまだにこの水の安全性に疑問があるらしく、認可していないようです。
3.非常に高い
この水を作る器械が当時で300万円ほど。 保険はきかないので、当然、うがいとして使う水も高価なり、なかなか継続することが難しい。
歯周病は慢性疾患なので完治することは原則ありません。なので毎日のケアが大事になりますが
高価で毎日使うことができないのであればあまり意味がない気がします。
それよりもご家庭でのホームケアと、歯科医院でのプロフェッショナルケアを継続していくことの方が良いと私は信じます。
by すまいる総合歯科クリニック 院長 渡辺政継 愛媛県 松山市近郊 エミフルにあります。