今日の朝、出勤時のことです。
ある患者さんのご家族の皆さんがクリニックの前で私の出勤を待たれていました。
実は昨日、私が出勤時に対向車をよけようとして側溝に車を落としてしました。
それをみられた患者さんが心配して来てくれたのです。
「先生とわかっていたのに、力添えできなくて申し訳ございません」と
「いえいえいえ(((((( ;゚Д゚))))) 恐縮です」
いや、本当に。
だって運転操作をミスしたのは自分ですから。
まさか気にしていただけるとは本当に恐縮です。
患者さんと歯科医師という縁ですが、それを超えるものを感じました。
本当にご心配をおかけいたしました。
人と人との縁は不思議なものです
この世で出会う人は、前世でもご縁があった人だと
いいます。
先日、結婚式に出席した際のスピーチの言葉からですが
偶然の出会いから二人は時を紡ぎ、そして結ばれました
男女の出会いにかかわらず、人にかかわるすべての縁は
偶然なのか、それとも必然なのか。
ふとしたときに考えてみると運命の不思議さを感じますね。
そして私と患者さん。
多くの歯科医院の中から、患者さんが私の歯科医院を選び、患者と歯科医として出会うということは、偶然なのか、必然なのか? これにも何かしらの縁があったんだと思います。
そこで「一期一会」
この人とはもうこれで逢えないかも知れないと思って診療しなさいと
若いときに教わりました。
しかし、この言葉にはずっと違和感がありました。
私はできることならば、一度ご縁があった人とは一生かかわりたいと思います。
このことを一言で表すと
「一会一生」 と言うそうです。
造語かも知れませんが、今はこの気持ちで患者さんを治療することを心がけています。
一度治療が完了した患者さんが数ヵ月後の検診に来ていただいたときには
ホッとします。
逆に検診に来ていただけないと、私の力不足を感じます。
また、検診に来ていただいた患者さんに何か症状があったとすると
前回の自分の診断を情けなく思うことがあります。なぜ気づいてあげられなかったのか。
今はこの繰り返しで、まだまだ実践できてはいません。
しかしこの繰り返しがいつの日か、より多くの患者さんと私の縁を紡いでくれることを信じたいです。
今は縁が希薄でも。
今日の朝の出来事はうれしかったです。