前回の医学面から違う観点でこの質問を考えます。
期間が長い(回数が多い)と聞くと、歯医者が儲けるために長くしていると考える方も多いと思いますが、
期間が長くなる理由は前回のブログを読んでいただくとわかると思います。
では、期間が長くなると歯医者は儲かるのか?について考えてみます。
すまいる歯科を例に考えます。
患者さんが治療に来られると、一回につき420円(患者さんの負担は130円)の再診料をいただけます。
しかし健康保険制度では、一度治療したところは再度同じ治療をしてもその治療費は原則頂けません。
なので回数をわけても、同じ治療内容では治療費はいただけないので、純粋にクリニックの収入というと、この一回420円だけです。
では420円は、クリニックにとってどのくらいの利益になるかというと、
患者さんが来られるとその道具の消毒、準備で200円ほどの原価がかかります。
さらには準備のための衛生士の人件費がだいたい200円ほど。
なので20円ほどの利益でしょうか?
あくまですまいる歯科でのことですが、患者さん一人につき、20円の利益。
安いと思いますか?高いと思いますか?
クリニックの利益のために治療回数を増やすといったことはありえません。