こんばんは。
すまいる総合歯科クリニック 渡辺政継です。
ちょうど今、滞在している大阪のTVで美容整形について取り上げた番組をやっています。
そのなかで歯科矯正について取り上げられていたのを観たのですが、
誤解が生じる内容だと思い、正確な情報提供を兼ねて、ブログのネタにさせて頂きます。
2014年3月24日に関東地方で放送された番組の再放送のようですが、
その番組の中でのマウスピース矯正について取り上げ方をまとめると、
ワイヤー矯正と比べると
1 見えない
2 価格は半分程度
3 すぐれた矯正法
とのことでした。
確かに1についてはその通りです。
しかし、23については大きな誤解があります。
まず2治療費に関してはですが
TVの中で紹介された症例は、月に一回、マウスピースを交換して1年で治療が終了した症例でした。
そもそもマウスピース矯正はワイヤー矯正と比較すると少し治療期間が長くかかる傾向があります
ということは、1年で終了するような症例は、矯正のなかでは非常に簡単な症例です。
そのような症例ではワイヤー矯正でも、治療費は安くなります。
少なくともマウスピース矯正の治療費がワイヤー矯正の半分となることはありませんし、逆に高くなる可能性もあります。
特定の症例でのマウスピース矯正の治療費をピックアップして報道するのは、視聴者に誤った情報を与えてしまっていると思います。
次に3ワイヤー矯正より優れた矯正法
ですが、
マウスピース矯正症例数が四国随一と言っている私がいうのもおかしな話ですが、
決してワイヤー矯正より優れているわけではありません。
多くの症例を治療してきた中で
・ワイヤー矯正でないと治療できないケース
・ワイヤー矯正との併用したほうが良いケース
も経験してきました。
そのため、マウスピース矯正で治療が困難な方に通常のワイヤー矯正に加えて、舌側矯正も提供できるようにしないといけません。
すまいる歯科ではその対応もできるようにしています。
マウスピース矯正も年々進化していて、この3月にも新たな治療システムが開発、発表されました。
おそらくもう何年かすると、ワイヤー矯正でないと無理な症例も完全に治療できるようになると思いますが、現時点ではワイヤー矯正を必要とすることがあります。
話をTVの情報提供に戻しますが、私が観た印象としては、歯並びで悩む患者さんに過度の期待を与えてしまうのではないかと思いました。
by すまいる総合歯科クリニック 愛媛県 松山市近郊 エミフル1階